辻地区社会福祉協議会
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 気軽に懇談しよう会 (住民福祉懇談会) 
地域福祉活動計画の推進状況 その26 掲載日:平成18年12月10日

辻地区社協の近未来は・・・
静岡英和大・青山教授を招き住民福祉懇談会を開催

去る11月17日午後6時30分から辻六区公民館で、講師に英和学院大学・青山登志夫教授をお迎えし、愛称気軽に懇談しよう会(住民福祉懇談会)が開催されました。
この懇談会は毎年常葉短期大学・山本伸晴学長のご指導で毎年開催されているものですが、今回は、新たに挑戦している「小地域福祉教育実践事業」への意欲高揚も視野に、青山教授にお願いして辻地区社協の近未来は」をテーマにお話をいただきました。
懇談会の構成は、いつもどおりの二部制。第一部は2階椅子席での基調講演。引き続き1階に移って第二部の冷や酒を酌み交わしながらの懇談会。愛称どおり気軽に懇談しあいました。
地域福祉懇談会次第
1、辻地区社協会長あいさつ
2、静岡市健康福祉計画(仮)について
     静岡市社協清水 種石地域課長
3、基調講演 「辻地区社協の近未来は」
     英和学院大学・青山登志夫教授
4、静岡市健康福祉条例(仮)の内容説明
     静岡市福祉総務課 成澤統括主幹
5、懇談 

第一部の様子

國持洋一会長
第一部は國持洋一会長の懇談会の趣旨説明をかねたあいさつから始まりました。
当夜は、急きょ、静岡市が現在策定作業中の「健康福祉基本条例(仮)骨子案」の説明がされることになったため、会長あいさつに続いて、静岡市社協清水地区センター種石課長からその旨紹介されました。
続いて本番の基調講演に移りましたが、青山教授は東京都社協を経験された方。参会者の大きな期待に、熱弁をもって応えられました。

種石進課長

基調講演の内容  基調講演のレジュメ (クリックしてください)

第一部の基調講演では、
静岡英和学院大学の青山登志夫教授が辻地区社協の近未来はとして「新たな小地域福祉活動への期待」を話されました。講演の内容は・・・

辻地区社協の位置は、運営に多様な人がかかわっており役員層にも厚みがあり、S型デイサービスやホームページも立ち上げ、全国からも高い評価を受けている。
しかし、マンネリ化している活動はないか? 今の利用者にあった活動か? 参加者の横ばいはないか?
今後の地域福祉の方向性としては、マーケティング(市場調査)、イノベーション(技術革新)を行って、マンネリ化した事業を活動計画にどう取り入れていくか?
通所型のサービスから居宅訪問型の生活援助システムへ、小規模で多機能なサロン活動や小中学生とお年寄りの交流にだけでなく、そこに障害を持つ人や子育てをしている人が加わって、より地域に密着した多機能・多目的なサロンを作って行くことが必要である。
社協活動の浸透には特効薬はなく「どぶ板・口コミ」の地味で根気強い取り組みが必要となる。住民のニーズをもとに
辻地区社協創設期の「よし! やろう」精神の原点に

第二部の様子
静岡市健康福祉基本条例(仮)の説明
静岡市が進めている条例づくりの住民参加の機会として、過般当地区でワークショップが開催されたこともあって、静岡市福祉総務課の成澤統括主幹から「健康福祉基本条例骨子案」について、条例と各種計画との関係を示す相関図や骨子案の組み立てなどについて説明がありました。
なお、「皆さんの意見を反映させるためのパブリックコメント」を強く求める旨告げられました。

懇談会の内容

懇談会は、ボランティアグループ「栃の会」手作りの料理と冷や酒で、心置きなく質問や意見交換が行われました。懇談会の内容は・・・
*活動計画の地区社協NPO法人化については、きちんとした団体責任を持つため必要。
*行事への参加者が少ない。福祉に対する意識の高揚策として、市が作成した啓発用ビデオを活用する
*介護予防としてのS型デイサービスの活動を高めるために・・・
   予算の増額を望む
   施策のマンネリ化を避ける
   担い手を増やすための方法を考える
*高齢者について、年齢や状態の定義を考えておく
*つながりを育てる手段としてのサークル活動の立ち上げる
*地域の役職者になり手がない。負担増を避けるため役割分担や適正在任期間を検討する。
*行事への参加の動員をかけずにきたが、体験してもらう種には動員も考えたらどうか。

懇談会の終わりに、青山教授は「福祉を中心とする学生を養成しているので、S型デイサービスや子育てトークの会にも参加させていただき、福祉活動の体験をさせたい」と話されました。

この「気楽に懇談しよう会」の速記録(?)が必要な方はお申し出ください