辻地区社会福祉協議会

地域福祉教育の推進
 気軽に懇談しよう会 (住民福祉懇談会) 
地域福祉活動計画の推進状況 その38 掲載日:平成19年3月21日
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こどもの福祉教育について
常葉短大・山本伸晴副学長を招き住民福祉懇談会を開催
去る2月24日夜、辻六区公民館に山本伸晴常葉短大副学長をお迎えし、「こどもの福祉教育について」をテーマとして住民福祉懇談会を開催しました。
今回も「地域福祉教育の推進」の一環とするもので、恒例の第一部基調講演、第二部懇談会の形で行いましたが、参会者一同、先生の明快な話術に酔いしれるひと時となりました。

第一部・基調講演
山本伸晴先生に教えをいただいて間もなく20年。
助教授から教授と引き続いてのご指導でしたが、今回は学長に就任されて初めてのご講演。
辻地区社協への熱い思い加え、ご自身の日ごろのご活躍ぶりを紹介され、当日「家族の機能が薄れた今、地域でどういう支援ができるか」をテーマにコーディネーター役をお勤めになったパネルデスカッションの様子(引きこもりと個人情報保護の絡み)を話され「皆で情報交換が大事。何を本当にやることが大事か整理していかなければならない。」と説かれたた後、「福祉教育について考える」の本題に入りました。

これだけ社会福祉の状況が一般的になったにもかかわらず
学校では正規の教科
にならず

社会福祉は特別な人ものではなく生活上必要なものの感覚になってきている。しかし、学校教育で小学校・中学校および高等学校までの正規の教科の中に社会福祉がない。

なぜ知識教育だけになるのかが疑問
生活の支援の基本なのに

受けることのできる色々な福祉サービスを小さい時から知っているかいないかで相当ちがう。生活を支援する一番の基本的な問題なのになぜか教えないのか?教育のサイドで教えていかないといけない。

初期の福祉教育は神奈川の高校で(事例)
この感覚が本来の福祉教育

神奈川県の高校で、障害を持つ子供の施設へ行ったら、みんなでサッカーをやりたいとの事でボールをプレゼントする事としたが、スポーツ店で売っているボールは硬くてダメでやわらかいボールを作る事とした。40cmのボールを作るには、一辺が何cmの正5角形の布が何枚必要か?授業での課題が出来た。目的が見えてきたため、数学嫌いの子も取り組み、数学が好きになった。何のためやるのか?と考えること… この感覚が福祉教育である。

その後社会福祉の、特に身体障害の関係の体験が福祉教育に 
車椅子が特殊でなくなったことは評価

親子の関係うまくいかなくなった子が、或る時、乳児院に行った。赤ちゃんがにっこりと笑った。「お母さん、お父さんはあなたのことをかわいがってくれたのよ。」といわれてワーッと泣いた。それから突っ張らなくなった。これが福祉教育。
車椅子やアイマスクの体験など
最近は形から入るところがある。たとえば挨拶、挨拶は強制してやるわけではなく、何回かあっているうち自然に出てくる。これが本当の挨拶であり、「こんにちは」だけでなく、次の言葉が出てくるやりとりの関係が必要である。

辻の社協活動は福祉教育の原点
100人委員会や、調査に関わることから、地域の福祉がどういう仕組みになっているかがわかってくる

辻でやっている社協の活動は福祉教育の原点。しかし、社協のこの活動だけで子ども達の福祉教育100%が出来るとは思わない。また、学校だけで出来るとも思わない。学校でなければできないこともあるが、地域でなければできないこともある。
小中の先生に地域の中に入っていただくことが大事。家族、家庭がある。何が起こっても皆で解決するためには、どういう方策を採ったらいいか。

地域の福祉教育を強化すること
事あるごとに子どもと一緒に次の世代に残す文化

次に残す辻の文化ではないか。このような文化は学校では認識できない。小さいときからあるごとに、皆がいないとやっていけないんだぞ、ということが大事。
私は、人と人とがどういうつながりを持つかができてくると、福祉教育が自然にできてくると思う。


第二部・懇談会
    懇談会の模様
第一部の基調講演後、会場を和室に替えて第二部の懇談会に移りました。
この場では、気軽な雰囲気で懇談できるよう、今回も清水の銘酒「純米酒・羽衣の舞」が用意されたこともあって、栃の会の自慢の手料理に舌鼓を打ちながら話に花が咲いたことは言うまでもありません。
質問に答えられる先生の(当夜は、お酒は召し上がりませんでしたが)明快な答えに、参加者のどの顔からも穏やかさが見受けられました。
飛び出した質問や意見
懇談会では「個人情報保護の影響」「時代の変遷」「あいさつ運動のあり方」「少子化対策」「障がいのあら人への対応」「学校との連携」「外国の福祉施策」「福祉事業者の様子」のような様々な質問や意見が飛び出しましたが、容量の関係で内容の記載は省きます。詳細が必要な場合はお申し出ください。

参会者の感想
* 大学の学長のお話ということで緊張していましたが、ソフトなお話しぶりにホッとしました。
* 福祉といえば高齢者を強くイメージしていましたが、身近に色々な問題があることに気づきました。
* 子供のころを思い浮かべたり、先生から外国の様子をお聞きするなど、有意義なひと時を過ごすことが
   できました。
* 「飲みにケーション」を活かした懇談会に、隣近所の関係を改めて感じることができました。

この「気楽に懇談しよう会」の速記録(?)が必要な方はお申し出ください


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