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地域福祉教育の推進
 いってみよう会 (住民福祉講座)
地域福祉活動計画の推進状況 その88 掲載日:平成21年8月22日
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防災第5弾を開催
  体験直後の駿河湾地震を検証

去る8月17日、辻学習交流館で開催した防災第五弾「いってみよう会」では、予定していたテーマを急遽変更し、直前の11日に発生した「駿河湾地震」の体験を整理し、「そのとき何をしたか」話し合いました。
話は弾み、反省の上に立った今後の取組みについての話題も、自主防災活動に大きく役立つものと思われます。

大石学代表 先ず静岡県地震速報から 地震速報を見る
清水災害ボランティアネットワーク大石学代表から、パワーポイントで静岡県地震速報【第13報】(平成21年8月14日15時00分)の内容を説明していただきました。
地震の概要(発生時刻、規模、震度他)や被害状況(住居被害、人的被害他)、あるいは地震ノ性格(揺れの大きさ、時間他)などを伺い、怪我の原因として「ガラスで切傷」「テレビで打撲」などもあることを知り、「備えの大切さ」を改めて感じました。

グラッ!   その時何を・・・ 
防災活動の極意は「災害の状況を時間の経過に合わせて想像する」そして「その時々で何ができるかを想定する」ことと言われています。
今回は想像の域を超え、実体験したした絶好の機会。
この機会を活かすよう「駿河湾地震」について「その時何をしたか」、大石代表から示された左表の質問に対して話し合いが行われました。
【今回の地震についての質問】
1、何をしましたか?
 @災害時の活動指針は決まっていましたか?
 Aそれに沿って行動しましたか?
2、被害がなかったので何もしなかった
3、何をしたら良かったと思いますか?
話し合いは、地震発生後15分、30分、1時間と、時間の経過にあわせ、自分自身が個人として、あるいは団体役員等として地域のため「どのように行動したか」を書きとめ、チームに分かれてカードワークの手法で進められましたが、生々しい記憶の中での話し合いだけに、各チームとも真に迫るものがありました。
各チームの話し合いの結果は模造紙にまとめられ、発表されました。
出席者が自治会役員、自主防災会役員、民生委員が多いこともあって安否確認、情報収集、連絡体制などの発言が多くありました。
全般的には行動は十分ではなく、この機会に防災体制の見直をしようとの機運が盛り上がったように思われます。
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話し合いの内容をご覧いただけます。

見えてきた課題の例
一人の力の限界を感じました。安否確認や避難支援などの個別の支援は、予め「隣同士」で共助の役割分担を決めておく必要があります。
携帯電話が使えないことがわかりました。発災時の連絡体制は無線がない限り歩いて連絡しあうことになります。連絡網のある組織は訓練を、また、未設定の場合は災害時jの実態を想定し、実行のある連絡網を作る必要があります。
今回の体験から、役員の行動開始時期が問題視されました。例えば震度5で行動開始するなど、一定の基準を定めておく必要があります。
今回の地震でも、東海地震でないとした観測情報を受けるまでは、余震の心配があって外出できない状況におかれました。地震のメカニズム、予知情報あるいは発災時の対応等の研修を重ねる必要があります。
家具転倒防止や家庭内での話し合いなど地区内の防災対策は十分とはいえません。それぞれ個人が「自ら守る」とする意識喚起のため、地域としての啓発活動を進める必要があります。

それぞれの一言
中山地区社協会長 揺れが収まってから自治会内を見て回りました。続いて近くの一人暮らしの高齢者の安否確認をする中で、ドアの開かないお宅があって心配しましたが、近所の親戚に避難済みと確認でき安心しました。この地震の反省から、自治会内(自主防災会)の再点検の必要を感じています。
池上連合自治会長 情報収集に当たっていた中、連絡を受けて設置された地区支部に出向きました。幸い大きな被害もなく済んだことにホッとしていますが、今回の体験で行政からの情報、また単位自主防災からの情報とも十分な伝達ができたとは言えないと思います。情報伝達網の再構築が必要と感じました。
青島地区民児協会長 担当区域の一人暮らしの高齢者の安否確認のなかで感じたことや同僚委員からの連絡の中から、今までの想定を改めて確認できたもの、あるいは想定外であったもの、また話題にしていなかったものなど、数々の課題を見出すことができました。民生委員の力の限界も視野に、早速、対策に入ります。
平岡地企画委員長 最近の地区社協活動のテーマとして、「福祉の視点での防災活動」に取り組んできました。地域での支え合いが大切で、「いってみよう会」もその一環の施策ですが、今回の地震でその重みが増した感じがします。これからも引き続き開催してまいりますので皆さんもぜひお出かけください。

平成17年の地域福祉活動計画策定時に積み残した減災の活動を、みんなで話し合い、自主防災活動の一部としての辻地区社会福祉協議会の役割を考えたいと思います。
 引き続き「いってみよう会」開催を予定していますので、ご期待いただくとともに、忌憚のないご意見をお聞かせください。


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